長野県在住の吉川薫くん(39組)が長野便りを寄せてくださいました。

「長野だより」ということで

平成18年元日

吉川 薫


39組の吉川です。高校では3年間バスケットボールをやっていました。

2月の同窓会に向けた幹事の皆さんの熱気やパワーは、遠く信州の地にまで伝わってきます。何かお手伝いをと思いながらも、何もできずに本番を迎えそうな気がしますので、せめて近況報告でもさせていただきます。

あいさつが遅くなりましたが、戌年の新年、明けましておめでとうございます。みなさん良いお年を迎えられましたでしょうか。皆さんの大部分がそうであるように私も今年は年男ですので気合いを入れたいと思います。

長野だよりをという依頼ですので、近所のことを話題にしましょう。私の家は松本市の郊外にある波田町(はたまち)という所にあり、ここに移り住んで早いもので17年が経ってしまいました。松本駅からは松本電鉄上高地線というドラマ「白線流し」で有名になったローカル電車に乗って25分です。しかし片道560円と日本一高い電車なので出張か飲み会のときくらいしか利用しません。田舎では移動手段はほとんどクルマです。高速道路の松本インターからも15分くらいですが、松本自体が特急のあずさで新宿から3時間弱くらいかかってしまうので東京からはとても遠く感じます。

今日(1月1日)は比較的穏やかな気候で新年を迎えました。昨年の12月は近年にないくらいに寒い日が続きました。最低気温が−10℃以下の日が多く、これが−5℃だったりすると暖かくてほっとするくらいでした。この寒さだけは何年住んでいても慣れないし好きになれません。ここは標高が750mくらいあります。小学校の遠足で登った筑波山が877mでしたが、こども心にずいぶんと高い山に登ったものだと感心していたのに、まさか自分がこんなに高い所に住むとは思ってもいませんでした。ちなみに小学生のころは地図でみると茶色の山ばっかりの長野県には人が住んでいるのだろうかと思っていました(長野県の人ごめんなさい)。老後は何とかして暖かい所に移住したいと思う今日このごろです。

今の季節は山の景色がとても見事です。松本平は常念岳、蝶ヶ岳をはじめ北アルプス連峰の景色が素晴らしいのですが、いかんせん私の家は西の山に近すぎて北アルプスが見えません。(家を建てる場所を少し間違えてしまいました。残念。)反面、東に位置する美ヶ原はとてもはっきりと見ることができます。長野県でも松本以南は太平洋側の気候に近く、冬は日本一(?)晴れた日が多くて山が良く見えるのです。低い冬の太陽が山の端からのぼり、凍てついた空気と大地を溶かし始める朝、青空と西の山に沈んでいく太陽と夕焼けとが作り出すグラデーションの夕方。とにかくきれいですよ。

年を取るごとに温泉にいく頻度が高くなりました。日本全国に新しい温泉が増えていますが、施設の充実度よりもお湯そのものの質が大事だと思います。そしてリーズナブルな入浴料。500円くらいが限度でしょうか。この近辺にはとにかく温泉が多く、その湯質もそれぞれの源泉の特質が出ていて、あちこち巡ってもあきることはありません。また信州の温泉旅館はたいていどこも日帰り入浴を実施しており、宿泊しなくても入浴を楽しむことができます。我が町にも竜島温泉というのがあります。ここのお湯はとろりとしていていいお湯です。同窓生にPRしておきます。

どうも冬シリーズの話題になってしまいましたが、最後に冬のついでに地酒を紹介しておきます。私はお酒が大好きで昨今の焼酎も毎晩飲んでいますが一番好きなのは日本酒です。酒屋に置いてあるのはほとんど県内の酒なのですが、なかでも大雪渓、岩波、七笑、真澄などが私の愛飲酒です。是非おためしあれ。

とりとめのないたよりになってしまいました。みなさんの近況も知らせて下さい。


吉川くんの長野便り