松代 實先生(37組担任、数学)

教室へ入り、教壇へ上がる前に‘’一緒に勉強しましょう‘’と心に思いながら挨拶をし、それから教壇へ上がった事や、また、諸君が三年生のときの歩く会は涸沼で雨のため中止になってしまい、密かに走る練習をしていたのに、健脚を披露出来なくて残念だった事など走馬燈のごとく、懐かしく思い出される。

1979年の定期異動で、13年在職した水戸一高から、開校することになった茨城東高へ第一期生の学年主任として赴任した。よい伝統を築くことが大切だと考え、硬式テニス部を創り、生徒と共に汗を流した。その結果、開校4年目に県大会男子団体戦で優勝し、インターハイへ出場した。現在でもテニスは趣味の一つとして週4回楽しんでいる。

1993年に東高を最後に退職した。直後に、鉾田一高から依頼があり、断り切れずに4年間常勤講師を務めた。その傍ら、地域の団体役員(青少年相談員、体協役員等)を10年間勤めて、今は無罪放免になった。

幼い頃、7年間中国の吉林省で、山野を駆け回って育った。その為か大自然が大好きだ。今は三反歩余りの畑を耕して無農薬野菜を作り、自給自足をしている。これが実に楽しい。

こせこせしたり、些細な事で血道を上げて騒ぐのは大嫌いだ。そんな事もあって海外へ妻と出かける事が多い。訪問した国は72ヶ国になった。また暮れから正月にかけてイエメンを14日間旅をし、紅海で泳ぐのを楽しみにしている。

この年齢になると感動することは少ないが、海外ではある。例えば、ノルウェーのトロンヘイムフィヨルドを航海した時白夜を体験した。南米最南端のビイーグル海峡クルーズでは岩に数百頭ものゾウアザラシなどが甲羅干ししていた。ベネズエラのエンジェルフォールは落差が979mあり轟音とともに落ちる滝は、表現できない程素晴らしかった。チベット側登山ベースキャンプ(5,200m)で仰ぎ見たエベレストそして満天に光り輝く星数のなんと多かったことか等等。

東京知道会「同窓の集い」にご招待いただき有り難うございます。今から皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

                                             3年7組 担任 松代 實