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小久保くんのサンフランシスコ便り

【同級生の近況】掲載:平成18年4月15日

サンフランシスコに単身赴任中の小久保優くん(35組)がサンフランシスコ便りを寄せてくださいました。


  昨年の10月からサンフランシスコに赴任しております。やっと半年経ち、何とか生活にも慣れてきました。最近はこちらの歴史(中世以前がないので、15世紀からしか中身がないのですが)がどうなっていたか、興味を持ち、近くの博物館などを巡っております。

 アメリカは自動車と飛行機の国ですが、自国の自動車メーカは最近かなり不調のようで、サンフランシスコ付近では、日本メーカや欧州車がかなりの比率を占めています。ビッグ3の車は、ガソリンの高値等に押されて、どんどん減っていく状態です。私はGMBuick(会社の車のため選択の余地なし)に乗っており、その大きく、取り回しが悪いこと、燃料計がみるみる減っていく点など、これでは売れないだろうと実感しております。

 一方、飛行機については、いたるところに飛行場があり、大小さまざまなタイプの飛行機が飛んでおり、やはりアメリカだなと感じさせてくれます。自宅からサンフランシスコ国際空港まで5マイルぐらいで、降りてくるジェット機を間近に見ることができます。特に日本からの飛行機(ANAJAL)が飛んでいるのを見かけると、思わず手を振ってしまいます。また、近くにサンカルロス飛行場(サンフランシスコ国際空港から南に約10マイル)もあり、そこに併設されている、Hillar Aviation Museum http://www.hiller.org/index.shtml に行ったことがあります。展示は、飛行機が実際に飛ぶ前からの技術の進歩を中心に年代順に並べられています。こちらの文化というのでしょうか、展示では「世界で最初」とか、「アメリカ西部地区で最初」とか、「初めて」ということを強調しています。成功を収めた場合の展示もありますが、不首尾の場合の展示もあり、不首尾の場合でも「どのように凄いか」をパネルで説明していました。その例として、1908年にIrvinという発明家が Aerocycloidというものを作って、垂直に飛ぶ実験をしたときの機械が展示されています。   
  http://www.warbirds.jp/crazy/images/jpeg/hl11_10.jpg

写真を見ていただくと分かるように、飛べそうにないですよね。でも、これは可変ピッチ翼の元となったもので、この分野のパイオニアとして展示されているという説明パネルがありました。


 アメリカに来て、「最初の***」ということがとても重要視される点が日本と大きく違っていると感じます。サンフランシスコ半島を南に下って空港から20マイルぐらいのところにあるスタンフォード大には、直径1メートルはありそうな、ハードディスク記憶装置が堂々と展示されており、技術のマイルストンとしての意味合いの説明が併記されています。うまくいったかどうかは別にして、初めてのことにトライすることが重要であるというこちらの教育姿勢には見習う面がたくさんあると、感じます。