イ・ソリスティ・イバラキ室内合奏団 第39回演奏会
掲載:平成21年10月18日
「イ・ソリスティ・イバラキ&エレクトーンサウンドによる 〜若きハーピスト、デビュー・コンサート〜」です。
ハーピスト、宮田悠貴さんは、ひたちなか市出身です。田口先生は、優秀な新進の方を送り出されていらっしゃるんですね。 演奏する曲目は、ハイドンの交響曲(第44番)や、ドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」(ハープ独奏:宮田悠貴)、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲(KV299)等です。
【雨澤・31組】
第39回演奏会パンフレット
● 第39回演奏会に参加して
2009年10月9日(金) 行ってまいりました!田口先生のコンサート
プログラムはアンコール曲の2曲を含め、全部で6曲です。
ハイドン 交響曲No.44 ホ短調 「悲しみ」 Hob.T-44
ドビュッシー 神聖な舞曲と世俗的な舞曲
メンデルスゾーン 弦楽のための交響曲No.10 ロ短調
モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
アンコール曲 マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
アンコール曲 ビアソラ リベルタンゴ
このコンサートのコンセプトの1つは「エレクトーンと弦楽とのコラボレーション」であると田口先生がおっしゃっていました。ハイドンとモーツァルトの音楽にエレクトーン(・・・???)。当初、度肝を抜かれましたが、いざ音楽を聴いてみると、まったく違和感がありませんでした。私にとって、このようなコラボレーションは初体験でした。
それにしても、指揮者というのは不思議です。聴衆には背中を向けてタクトを振っているだけなのに、その背中からは指揮者の持っている情熱とか、演奏にかける熱意が伝わってくるのですから。田口先生のコンサートは、まさにそのようなコンサートでした。演奏が始まったとたんに、会場全体が暖かい空気に包まれていくのがわかり、田口先生のお人柄がにじみ出た素晴らしいコンサートとなりました。
次に当日の演奏曲目について、いくつかピックアップして感想を述べたいと思います。
1.ハイドン 交響曲No.44 ホ短調 「悲しみ」 Hob.T-44
ハイドンの交響曲は全部で104番まであります。その104曲の中から、先生が特にこの44番を選曲された意図は何だろうかと考えるにつけ、先生がこのコンサートにかける意気込みというか、先生の強い決意を感じられずにはいられません。特に第3楽章のアダージョは、美しいけれど、とても悲しい・・・悲しいけれど、とても美しい・・・泣けてきます。
2.モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
地元ひたちなか市出身のハープ奏者・宮田悠貴さんのデビューコンサートというコンセプトで、この曲が選曲されたようです。全体的には、初々しいハープ奏者の宮田さんを指揮者である田口先生とベテランのフルート奏者である鈴木ゆみさんが暖かく見守るという構図です。宮田さんは、演奏技術はもちろん一流ですが、デビューコンサートということで、まだステージに場慣れしていない感じが漂い、どことなくぎこちなく、そこがまた可愛らしくもあり・・・なんとまだ大学3年生!・・・ということは、わが家の二女と同じ年齢ではありませんか!いつのまにか私は母親目線になって応援しながら聴いている自分に気がつき、思わず苦笑いです。それにしても若い新進演奏家を見守る田口先生のタクトは、なんと暖かいのでしょうか!
3.アンコール曲 マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
オペラ自体は「生々しい愛の悲劇」とでもいうべき刺激的な内容のストーリーですが、この間奏曲の旋律の美しさは際立っています。田口先生は、よほどお好きな曲なのでしょう。12月20日の演奏会か、もしくは来年3月22日の演奏会でもまた聴かせてくださることでしょう。
4.アンコール曲 ビアソラ リベルタンゴ
ビアソラのリベルタンゴは以前、サントリーのウイスキーのCMでヨーヨー・マがチェロで弾いていた曲ですし、映画「シャル・ウィ・ダンス」のスクリーンミュージックとしても使われている曲です。今回の演奏では、エレクトーンが非常に官能的に響いてきました。エレクトーン奏者の小林由佳さんの編曲によるバージョンです。弦楽ともよくマッチしていて、しかも小林さんの素晴らしい演奏が引き立ちました。この曲をエレクトーン奏者の小林さんのために選曲された田口先生の優しさが感じられました。
【報告:川島(旧姓 唯根)34組】
● 田口先生からのお便り
田口先生からお礼の葉書を頂きました。(画像をクリックすると拡大します)
(岡崎くん(37組)からご提供いただきました)
|